ベックの兄と兄のベック

ラン丸が旅立ったのは昨年4月8日
一年があっという間にすぎた

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いいな~パグ
ドラちゃん、盛岡のリンちゃん、くまごろう、ウメしゃん、こたろう、ムーちゃん……いっぱいいすぎて書けないけど、みんな元気かな。
もしまた迎えるとしたらパグだな~、パグでなくてもいいからちっこいヤツにしようかなと思っていた

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しか~し!来たのは
ハク!
だった。
パグじゃないし、ちっこくないし。ベックよりでかいし。

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以前のブログで「犬の遺言状」http://bassvader.blog.fc2.com/blog-entry-247.htmlについて載せたことがある。
リオ&ホリママが教えてくれた詩だ。「私の幸せな家をあげます。私のフード・ボール、暖かなベッドに柔らかなクッション、そしてオモチャを全部あげます。私が愛してやまなかったあなたの膝と優しいタッチを。私を撫でてくれたあの手、私の名前を呼んでくれたあなたの甘い声を全部、ハクにあげます。」
きっと、ラン丸がそう言ってハクを連れてきたんだろう。

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さて、ハクはというと新しい環境に慣れ親しめないことがあったり、以前の環境で経験したいやな思いやら行動やらが出てきたりしたこの2ヶ月だった。
それを、見事に力になってくれているのが「兄のベック」だ。

未去勢の雄に対して攻撃的なベックは、ハクを受け入れてからとても紳士的だ。相変わらず、親バカは話でごめん。

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我が家に来てからのハクは、恐怖心が強かった。
部屋の戸を開けて呼んだりたり、クレートから出したりするとすぐ腹を見せる。立ち上がっても下半身の震えが止まらない。頭をなでようとすると異常なまでに避けようとする。まるでおびえている。何が、ハクをこうさせたのか、想像はできそうだが、想像でしかない。ハクは、しつけがやや入っていて、全くしつけが入っていなかったベックと大きく違うところだ。ハクは、ひょっとしてその頃のしつけの訓練がきびしかったのかな。きびしい「だけ」だったのかな。愛情もちゃんと受けていたのかな……。と、本当に考えさせられた。それにしても、こんなしつけまでしたワンコをなんで手放すか。わからんだらけ。
 ま、ベックとハクのオヤジもきびしいから誰かに対してえらそうなことは言えないが、少なくともきびしい「だけ」じゃないことを伝えなくちゃと感じたもの。まずは、「震え」などの行動が「恐怖」から来ているとしたらそれを取り除くよう接し始めた。そして、オヤジがハクに接している時にいつもハクのかたわらによりそっているのが「兄のベック」だ。そして、ベックがえらいのは、ハクの足が震えていると、その腰から足首にかけてひたすら優しくなめてあげる。そう言えば、ベックは闘病中のラン丸が点滴をするとその辺りから背中全体を優しくなめていてたものだ。兄想いのベック。
こうしていくうちに、ハクの必要以上にやってみせていたヘソ天も、下半身の震えも、頭の上に手をかざしたときのおびえた後ずさりも少しずつ少しずつなくなっていった。
それでも、良いことと、悪いことの分別がつかないハクは悪さをすると時がある。当然、叱るオヤジ。そこにさりげなくベックが間を割って入ってくる。「あまりしからないで。」と言うように。弟想い。ベックの協力を得ながらハクに安全なところなんだということを伝えられたと思っている。

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ハクがきらいなのは、お風呂。いや、我が家の歴代のワンコで風呂好きはいなかった。脱衣所の扉の向こうからいっこうに入ってこようとしないハクを迎えに行く。後ろへ回り込むと「行くぞ」と言うようにハクを軽く後押しする。ま、結局来ないから、オヤジがむりくりリードを引っ張ってくるのだが、ベックがこうしてくれることがうれしい。ドッグランでも、同じような光景があった。ベックと小さなエリアで遊んでいるとハクがうちらがいないことに気付いてあせっていた。「ハク!来い!こっちだよ!」と声をかける。今まで何度も通っている経路だから分かるだろう。そんな広いランじゃないし。でも、一瞬パニックだったのかハクは来ることができなかった。
「ベック、ハクを迎えに行ってこい」
と話しかけると、ゆっくりと2枚の扉を開け迎えに行く。ベックはハクを一回りするとオヤジの所へもどってきた。もちろん、ハクはベックの後をついてきた。「兄のベック」として頑張っていることもそうだが、ハクが来たおかげで感じることができたベックの成長である。

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ハクが来てまだ1ヶ月。なんとどんぐりにも行った。まずは、ハクには場所に慣れてもらえればと思って、ベックにふれあってもらった。その様子を見ていて、ずっと落ち着いているハク。ひょっとしたら。あまりにも落ち着いているためハクも利用者さんのそばに連れていってみた。すると、なでてもらったり、となりに横たわったり、やさしくおやつをもらったりすることができた。ほっとした。ベックのお手本はもちろんだけれども、やはりどんぐりは施設長さんはじめスタッフのみなさんが本当にあたたかく迎えてくれることが何よりもハクの気持ちを落ち着かせてくれたんだと確信している。本当にホッとした。

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じゃ、ハクは最初からいい子だったのか、と言うとそうじゃない。やはり、うちに来る以前に体験したと思われる負のイメージが見え隠れした。そして、自分が新しい環境で1位になろうと野心を荒らす時も来た。来た頃のハクは、ベックに対してマウンティングの雨あられだった……。当然、怒るベック。ひどくならない程度にやらせておくが、本気モードになりそうな時もあるのでその時はやめさせた。そうこうして一週間。オヤジの指示にも従おうとしない。「お、これは試しに来たな。」と思いつつリードで従わせる。かけひきをしながら様子を見て、自分が上に上がろうとしていたのだ。そんなある日、ドッグランでたっぷり遊んだあと、家に着いたもののハクは車を降りない。寝ている……わけではない。頭を上げてこちらを見ている。「ハク、来い」。でも、来ない。疲れたのかなと思いながらもオヤジとハクの目と目は合っていた。それなのに来なかった。そこで、ベックが迎えにまた車に飛び乗った。鼻で優しくハクをうながした。その瞬間、ウーと静かにうなったハクがベックのマズルを咬んだ。「こら~!ハク!やめろ!」オヤジの怒りは頂点だった。ハクの上顎と下顎に手を入れるとハクの歯はベックのマズルにくい込んでいた。「こら~はずせ~!」と思い切り力を入れるとますますくい込んだ。ベックが力なくないた。両顎を持ったまま車の外に引きずり降ろし、近所迷惑な罵声と、今までしたことがなかったかなりきついお仕置きをした。絶対してはならないそのことを全身全霊で。伝わったか、どうかはわならない。でも、遅くともこの時にしなけらばならなかったのだと思う。
この後のベックとハクは、全く無力状態になった。また、飼い主が悪いのに犬にあたってしまった。この夜は、ずっと3匹でいた。

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決して順風満帆ではないない道のり。もう2ヶ月。まだ2ヶ月。

2ヶ月たった今では、ベックがたまにハクを遊びに誘う仕草が見られるようになってきた。先日、ドッグランてくてくにお願いした時で「ハクがベックを誘っていましたよ。」とてくてくママさんからうかがった。
セターは、本当に不器用なワンコだ。まだ、この2ワンで遊ぶ姿を見ていない。いつかベックとハクで遊ぶことができるその日を楽しみにしながら、膝栗毛ゆっくり進んでいこうと思う。


それにしても、まさかベックがここまで成長しているとは思わなかった。もちろんベックがここまで成長したのには「ベックの兄」ラン丸がいたからだ。ラン丸は、「ベックの兄」として、あの小さい身体でいろんなことをゆっくりゆっくり教えてくれた。

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人もこわがる 荒くれベック
あの犬もおびえる 強もてベック
リードの操作不能の 弾丸ベック
を、いつもいつも支えてきた。
その姿がベックにきちんと伝わっているんだな~と感じた。ハクの「兄のベック」になったのだ。
きっと、そんな姿を見て空の上で「ベックの兄」ラン丸もハクを連れてきて良かったと、ほっとしているのではないだろうか。そして、「みんなの兄」ポップも、ベックを連れてきて良かったな~と思っているんではないだろうか。ポップ!ラン丸を褒めてやってや。

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でも、どうだろう。よくわからないけど、やっぱり……
本当にたいへんなのは、全く新しい環境に連れてこられたハクだったのかもしれない。
ラン丸との生活が始まり、そして旅立ち、オヤジとの平穏な?生活から新参者を迎えたベックかもしれない。

ベックとハク膝栗毛。まだまだ発展途上。至らないところが多いですが、頑張っていきますので、これからも、どうぞよろしくお願いします。

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ところで
6月中旬より若干体調悪く、ブログ、フェイスブック、ツイッターのコメントへの返信等できていません。この場をお借りしてお詫びするとともに、なんとか元気になりましたので、ベック、ハクともどもこのオヤジもよろしくお願いします。遅レス、今しばらくおまちくださいませ。

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「兄のベック」と「ベックの兄」
ありがとう




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ハク 早2ヶ月

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早いような
そうでもないような

さて、
実はこのタイトル……どうしよう。
もともとはポップとラン丸の日記を書こうと「ポップとラン丸膝栗毛」というタイトルでこのブログを始めたんだけど
ポップが亡くなってラン丸だけになってからも「ポップとラン丸膝栗毛」
やがてベックを迎えて、苦しまぎれの「ポップとラン丸そしてベックと膝栗毛」にした
長いな……タイトル
そして
ここに来てハクが加わった
そんじゃ~~ハクの名前もつけて
「ポップとラン丸そしてベックとハクも膝栗毛」とかとか?
いやいや長すぎるし……
それとも、
ハクには悪いけど、ベックで打ち止めにするとか
そしたら、ハクいじけちゃうべな~~ww

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いっそのこと
この機にワンコ達の名前をとっぱらってちがうタイトルにするとか

悩みは尽きない……
なんていうほど、たいしたもんじゃないが

タイトルは、しばらく検討中ということで

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ハクはというと
まずは登録を済ませた。
この登録時に必要なのが生年月日。
当然、保護犬のハクがいつ生まれたかなんてわかるすべもないのだが、「いつでもいいですよ」というのが市の担当者は言う。
これはBECKの時に経験済みだったのであらかじめ生年月日はもう考えて登録へ行った。まず、月日は青森県動物愛護センターから譲り受けた4月22日とした。しかし、はたと困った。
「何年生まれにしよう?」

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てなわけで、保護犬には推定年齢という強い味方があるのだ!がっはっはっはっは!と笑ってごまかしたいところだが、この推定年齢というのが、あくまでも推定だから困る。推定した所や人によって異なるのだから、これまた困る。
ちなみに、愛護センター発表のハクの推定年齢は3~5才。我が家で長い間お世話になっているかかりつけ動物病院のドクターGは「いや、こりゃ6~7才はいってるな~」と言う。

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こりゃ~、どっちを信じればいいんだ?と思うんだけど、はっきり言ってわからんのだから、ベック同様、間をとることにした。3~7才の間ということで【5才】。ベックと同い年か……。
ベックは、2011年12月10日生まれの5才
ハクは、2012年4月22日生まれの5才
ベックは先住犬でもあるから、半年ほど年上にしておこうっていうことにした。

てなわけで、登録も無事に済み、狂犬病の注射をして、6月5日には去勢手術を済ませた今。
6月15日の抜糸を指折り数えている。

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まもなく
ハク、我が家に来て2ヶ月になる。

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ハク です。

ベックに弟ができた。

【ハク】です。
よろしく

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4月22日 土曜日
青森県迷子のお巡り隊長のLさんと、ベックと一緒に青森県動物愛護センターに行ってきた。
お見合い。
男同士だけどお見合い。
相性が気になっていた。
ま、よほどの相性の悪さでないかぎり迎えるつもりで行ったが、なにせベックはスイッチが入るといきなり攻撃する。
先方のワンコだって、果たして……という心配があった。

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「青森県動物愛護センターついたwan~~~!」

以前も書いたことがあったが、ベックは未去勢男子に攻撃的になる。
ハクは、未去勢男子。
さて、肝心の出会いは……

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攻撃ベック!落ち着いてたわ~~~。
最初は構えていたけど、おしりのチラッと匂いをかいで
「うん、わかった。」
と、すぐにOKサイン!
そして、ハクもベックに興味津々。
お互いに匂いを何度も何度も確かめる。

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ベックを引き出してくれたFさんも
「ベックとレンとカイトの『弟』との出会いに立ち会いたい。」
と会いに来てくれた。

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ハクは、ベックと同じ犬種『イングリッシュ・セター』である。
セターは、人なつこい子が多い。
ワンコに攻撃的だったベックも、人には友好的である。
ま、何度か失敗したこともあったが。

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それにしても
Lさん、Fさんのワンコに対する愛情は深い。
このべたかわいがり方……俺よりうれしそう。
本当に好きなんだね。

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無事、手続きが済んで晴れて兄弟に。
そして、レン、カイト、ベック、ハク。八戸四兄弟となった。
Lさん、Fさんのおかげで、また尊い命がつながった。

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ところで、ハク
なんと「おすわり」ができる。
というか、ある程度しつけが入っているようだ。
猟犬だったベックと出会った頃のような荒々しさはさほど感じられず、人にも、ワンコにも、友好的。
FさんとLさん「あらしつけ入ってる。」「ひょっとして家庭犬?」「だったら、どうして捨てたんだろう?」……

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ただ、友好的なだけなら良いが、おなかを見せて「ごめんなさい」のポーズをとったり、びくびくしたりする様子がみられる。
怖いのか、後ろ脚が時折ぶるぶると震える。
きびしいしつけ?ひょっとして……

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愛護センターにはFさんの愛犬「幸太」も来てくれた。
かわいい!
幸太も保護犬だ。
Fさんの愛情を一身に浴びて、今ではこんなステキな表情をしている。

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さて、上の写真
八戸について、ハクの健康診断のために動物病院へ行った。
実は、ハクはフィラリア陽性である。陽性だと一般譲渡にはなれないらしい。それでも、以前と変わり、一般譲渡の対象にならないワンコに対して愛護センターも譲渡に対して協力的でかなり積極的だという。それも、Fさん、Lさんのご尽力だとつくづく思う。
さて、フィラリアについては、服薬で3年くらいを目標に完治を目指すことになった。
脚の震えは、「なんか怖がっているかもしれないからしばらく様子をみよう」と。
気になるのが「歯石」。さあハク!歯磨きするぞ!

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我が家に到着。ここも難関。
ベックの縄張り根性は……さほどなかった。
だいぶ良い雰囲気で迎えることができた。
しいて言えば、二人とも腹が減って「早く食わせろ」モードだったな。

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ハクもうれしそう!
かな

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「ここはオレのソファーだから」とベック。
この絵。ラン丸とベックの出会いを想い出す。
こんな感じだったな。

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と、晩ご飯を食べると、すぐ寝るベック。

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落ち着かないのか、目がさえるハク。
このあと、寝かせようとしたらサークルを破壊して脱出劇が2度ほどあったが。
ベックが来た初めての夜は遠吠えをしていたな……「家に帰りたいよ~」って言ってたんだべな~。
きっと、脱出したハクもここはどこだ?ってまだ思ってるんだべな~。

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二日目。4月23日。朝
ベックのホーム「ドッグラン・アメリ」へ向かう。
車の中でも、こんなに仲良し。
二人ともよい子だ。親バカ。

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ハク
我が家に来て初めての朝のラン。
走る。
走る。
もう、かなり楽しそう。
鳥の声に反応する姿はやはりセターだ。
ベックも、毎日、ただただ走ってたっけな~。
なんて思い出しながら、あっという間に二時間。

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さ、フィラリア治すぞ、ハク。

みなさま、これからベックに加えて、ハクをよろしくお願いします。



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ポップとラン丸 どうしてっかな

ポップとラン丸 どうしているかな……

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3月29日はポップの3回目の命日。
今月、4月8日はラン丸の1回目の命日。
春だというのに、この時期はどうもだめだ。

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朝夕毎日。そして今日もポップとラン丸と歩いた道をベックと歩いてきた。

枝から新芽があらわれて、土の中の生き物が動き出し生命の息吹を感じる季節……と世間の方々は思うのだろうけれど、オヤジにとってはポップとラン丸との別れのことばかり想い出す、なんともブルーな季節でございまして。♪春なのに~お別れですか~春なのに~春なのに~ためい~き~また~ひとつ~♪なんて唄いたくなる。
く・ら・い・・・

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ま、それにしても、ベックが来てくれたおかげで少し…いやだいぶブルーな気持ちがやわらいだ。

さて、ベックとたまにアジリティをしている。まだへたっぴだけどね。
アジリティは、「ポップとラン丸と一緒に楽しめることがないかな~。」と思って始めたのだ。ポップとラン丸とアジリティをやったことを思いだし、やつらを偲んでみたい。

ハードル、トンネル、スラローム、Aフレーム、ドッグウォーク、シーソーなどなど、こつこつと練習に練習を重ね、その甲斐あって、ポップもラン丸もこれらのほとんどができるようになった。しかし、それからが大変だった。

そんな中、アジリティの練習に協力していただいたクロちゃんのお誘いもあり、岩手で行われている大会に娘と参加することになった。

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1回目の大会は、岩手県紫波町だったんじゃないかな。
実は、この大会。ポップはスタートするやいなや競技会場の外へ逃げて行ってしまい失格だった。かなりがっかりした。自信がなかったわけじゃなかった。ビギナーの大会は、ハードルとトンネルのみ。どれもポップのできる競技ばかり。それでも、だめだった。
会場に轟く大音量の音楽、そしてMC。出場する他のワンコたちの吠える声。ポップはビビリにビビリまくっていた。ポップは会場の外へまっしぐら……「Pop! 来い!」なんて叫んだって来るもんじゃない。会場の外へ逃げていったポップをひいこらひいこら走って捕まえに行ったものだったよな。

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オヤジ、がっくり。
「あんなに練習したのにな~~~。よし!じゃ~、もっと練習しよう。練習をして自信をつければいい線行くんじゃないかな!ポップ!がんばるぞ!」
ポップとの練習の日々がまたまた始まった。
精度も増してバッチリ!

翌月。岩手県の八幡平だったと思う。
この大会は、前回以上に自信があった!何せ、並々ならぬ練習をこなしてきたから自信があった。フフフ
そして、第2回目の競技の結果は!
失格……
撃沈……

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スタートして直線上のハードルを数台見事クリアした。が!そのあと右に曲がれない。まっすぐ策に向かって行くと、策を跳び越えて。あらあら……失格。

そんな中、なんとラン丸が2位になった!ラン丸はいつも平常心。スピードこそはないものの、正確無比!一心不ラン丸!

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ラン丸のハンドラーは娘。
ポップのハンドラーはオレことオヤジだ!
自信喪失、意気消沈、センチメンタルジャーニー……何言ってるのやら。

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そうそう、ラン丸の2位というのは2頭中の2位だった。「な~んだ!」と思うのはまだ早い!ちゃんとクリアしないと失格!入賞の対象にはならないのですよ。
ラン丸~エライ!!!

それにしても、ポップは2回目の参加競技も失格!
オヤジのショックはマリアナ海峡よりも深く……。
どうしたらいいものやら。この数ヶ月の練習は超本気モードだった。
「ポップ~~!あんなに練習したのに勝てなかったな……。おい、ポップ!ポップには、もう無理かな……。」
悪いのはポップじゃなくて、オヤジなのに、ポップのせいにするような最悪の飼い主!くそオヤジである!
3回目の挑戦するべきか……やめるべきか……悩んだな~~~
万策尽き果てた。

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その一ヶ月後
ポップとラン丸そしてオヤジは、3度目の正直を目指して岩手県滝沢村へ向かった。
滝沢村の会場の近くには自衛隊の射爆場みたいな所があるらしく、「ボッカ~~ン!」「ドッカ~~ン!」と大砲の音?爆弾の音?射撃の音?爆音が鳴り響いていた。
そんなこともあって、意外とミスするワンコが多かった。
しかし……!ポップはというと、ポップだから、たいへんだ。何いてるんだオレ!
ポップは、雷の音、祭りの和太鼓の音、デカイ音が大の苦手。このほかにも、地震なんかめちゃくちゃ苦手である。とにかく、ビビリ屋だから。

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ポップのスタート。
ハードルをクリアした。トンネルを躊躇しながらクリア。最後のハードルもクリア。
見事、完走である。
ゴールをした直後、ポップはウンP~をした。
競技中のウンP~~は「失格!」である。が、他の参加者の方が「だいじょうぶだ1ゴールの後だから!」と教えてくれる。セーフだった。
順位はわからないが、念願の完走である。順位なんかどうでもいい!ついに、完走!
あ~なんてうれしい。

ラン丸は、2位だった。
クロちゃんのパパさんにラン丸の表彰をお願いして先に帰る。

その帰り道、クロちゃんのパパさんから電話が入る。
「もりさん。ラン丸の賞状とメダルもらったよ。」
「そう、ありがとう!助かるよ。」
「そしたら、ポップも呼ばれて『1位』だったよ。」
「え~~~!本当にかい?」
「うん。ラン丸の表彰終わったら、ポップのことアナウンスしていて気が付いたんだよ。」
オヤジも、クロパパも思ってもみなかった『第1位』を穫った。苦節3回。

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ついにというか、やっとというか、もう無理かなと思っていた大きな壁を越えた時はポップとラン丸と一緒に喜んだものだ。
やればできる。あきらめなければできる。とはいうものの、ほんと悩んだ末の完走。目から鼻水を流しながら家に帰ったものだ。おめでとう!ポップ!ラン丸!

今、ベックとアジリティをやっている。
いや。大会に出でる予定はない。
ベックとの絆を深めるために…と言えるほどおおげさなものでもないが、何か一つ目標になるものをもてればと、ベックと一緒に楽しむことがあればと取り組んでいる。

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しつけが身に付きつつあるベックだが、こつこつ取り組んできたアジリティも少しだけできるようになってきた。

思えば3年前。ポップが3月に旅立つと、同じ年の12月にやってきたベック。
ベックのやること、なすこと、ポップととても似ている。ポップがのりうつっているんじゃないかなと思うことがある。
甘えん坊で、ビビリ屋で、食いしん坊で……。
そして、アジリティをしているベックを見ながら、ついついポップを見てしまう。

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さ、たっぷりポップを偲んだところで、またベックと膝栗毛。楽しくやっていくか!

次は、ラン丸を偲ぶかな。
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レン・カイト・ベック 死の淵から帰ってきた三兄弟

さて、まずはこの写真。
誰かわかるかな?

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「そんなの決まってるじゃない!ベックでしょ!」
と言うあなた!
残念!
このワンちゃんは
「レン」
と言うワンちゃん!

さて、それでは次のこのワンちゃんは誰でしょう?

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「こっちはやっぱりベックよね!」
とおっしゃるあなた!
「いやいや、こんなにわざとらしく話すくらいだから、これもベックじゃないわよね。」
とおっしゃるあなた!
さあ!どっちのあなたが正解かと言うと……
おめでとうございます!後者のあなたが正解です!
このワンちゃんは
「カイト」
というワンちゃん!

そして、このワンちゃんは誰でしょうか!

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「もう、オヤジったらしつこいわよね~~~」
とあきれられていると思うので、とっとと正解を発表すると、これが「ベック」。
「レン」と「カイト」は「ベック」の兄弟だ!
「死の淵から帰ってきた」と、物騒なタイトルは「レン」「カイト」「ベック」この三兄弟とその境遇を指す。
長男のレン。次男のベック、そして三男のカイト。
実は三兄弟とは言っても、血がつながっているかどうかは定かではない。
ただ、同じような境遇を経て、容姿が似た我々3犬は兄弟の契りを結んだのである。

ベックが我が家に来たのが2014年12月10日水曜日。

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2年ほど前の冬空に放浪していた一匹の猟犬が上北郡七戸町で保護された。
その猟犬が「ベック」だった。
その後、保護されたベックは七戸管轄の保健所で主人を待つ。
3日ほど経つがベックの主人は現れなかった。
主人の現れないベックは保健所から青森県動物愛護センターへ移送された。
愛護センターへ着いた。
「愛護」のはずのセンター。
しかし、ベックは「譲渡の対象」にはならなかった。
愛護センターに行ったものの、生きる道はほぼ閉ざされたのだった。
家庭犬としてふさわしいと認めてもらうことはできないワンコには生きるという選択肢はない。

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主人の家へ帰ろうとひた走ることも、愛護センターから逃げだすことも到底できない。

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暗い部屋で、どんな気持ちで過ごしていただろう。
主人が迎えに来てくれる、と信じていたのだろうか。
絶望感、孤独感に恐怖心……
そして冬の寒さでふるえていたのだろう。
死との背中合わせ。

どんな背景があって主人と離ればなれになり、放浪してセンターに来たのかわかる術はない。
たった独りぼっちで死の淵にベックはいた。

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「ベック」と同じような境遇にいたのが「レン」と「カイト」だった。
レンとカイトは、ベックが保護された時と同じ頃に、同じ場所で保護された。もちろん、主人が保健所へ迎えに来るはずもなく、やはり愛護センターへ移送され、ベックと同じように譲渡の対象にはなれなかったのだ。真冬の寒くて暗い部屋で、来ることのない主人の迎えを待っていた。

下の写真は、カイトが保護されていた時の写真である。
目を背けたくなるような、悲しい写真だ。

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幸いなことに、この猟犬達にあたたかな手を差しのべてくれる方がいた。
譲渡にならなかったこのワンコたちを助けようと尽力していたボランティアのFさん。そしてYさん。

Fさんは、SNSでこの猟犬達を助けるべく情報を投稿した。
Fさんの保護犬に対する情報は、SNSを通じて日本各地に広がっていった。

Fさんがベックの情報を発信すると、ソルパパの目にとまり、ソルパパのシェアした記事がこのオヤジへと飛び込んできた。
運命のリレーだった。

レンの情報は、CACI(全国的に猟犬をレスキューしている団体)や現在のレンのパパKさんへとつながり千葉へと行くことになる。ベックが保護された一ヶ月後のことだった。

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カイトは、Yさんの投稿からカイトママのお友達、そして現在のカイトママであるあっちゃんへとつながって行った。ちょうど今頃の時期、2月にカイトは広島へと向かった。

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Fさん、Yさんの情報は、日本を縦断し、この猟犬達の命を救ったのである。
猟犬達はそれぞれの家庭に迎えられ、幸せな犬生を送っている。

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ただ、この猟犬たちが家庭犬になるためには、飼い主にとっても、猟犬自身にとっても険しい道のりが待っていた。
言葉(コマンド)やしつけがほとんど入っていなかった。
リードによる歩行・散歩が全くできない。
ベックに関しては社会性が育っていなかった。なので、他のワンちゃんに対して攻撃性が強くうまく関わることができない。
家庭犬にはふさわしくない、と判断した愛護センターの判断はあながちまちがいではなかったのだろう。だからといって、殺していいわけではないと思うが。

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飼い主が「こんな犬にしたい!」という願いがあったとしたら、時間さえかかるが家庭犬になる……はず。そう信じて、ベックと向き合うしかなかった。

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Fさんの支援は譲渡をしたあとも続けられた。
女手一つでカイトと生活を始めたのが広島に行ったカイトママのあっちゃんだった。
Fさんはレンのパパさんに連絡をして協力の依頼をしてくれたのだ。
しばらくして、オヤジにも連絡が来た。

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そうこういているうちに、「レン」「カイト」「ベック」の飼い主同士でいろいろな情報交換をするようになる。
中でもレンパパは、レンを迎える以前にトビーという名前のセターを飼っていたことから、猟犬に対する知識がことのほか豊富だった。なので、あっちゃんにはもちろん、このオヤジにとっても頼りになる大きな大きな存在となった。
猟犬を家庭犬にするべく、悩みや疑問を克服しようとアイディアを出し合った。そして、仲間意識はどんどん強くなった。
いろんな話しを互いにしているうちに、同じ時期に、同じ場所で捕まり、容姿がとっても似ているレンとカイトとベックは「兄弟みたいだね。」とか「同じ犬舎にいて、一緒に猟に出かけていたかもしれないね。」などと話すようになったものだ。
「本当の兄弟じゃないかもしれないけど、うちらは兄弟同然だね。」
「兄弟になろう。」
こうして、レン、カイトそしてベックの兄弟の契りは結ばれた。

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いつも落ち着いていて、体の大きな「レン」は長男
暴れん坊で弾丸の「ベック」は次男
小ぶりだけど運動神経が抜群でひょうきんな「カイト」は三男、
あの頃、あの場所で、恐怖と孤独の想いを乗り越えて死の淵から帰ってきた三匹のワンコは兄弟になった。

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あれから2年。
レンは、千葉で
カイトは、広島で
ベックは、ここ八戸で元気にすごしている。
そして、多くの方々にお世話になり、愛され、力強く育っている。
感謝

昨年10月末、三男のカイトが故郷の青森県に帰ってきた。
カイトママのあっちゃんの願い「カイトにもう一度故郷を見せてあげたい」「カイトを故郷で思い切り走らせたあげたい」「カイトの生まれ故郷、育った故郷を私の目で見てみたい」という想いで、広島から女一人で運転して自家用車でやってきた。
近々、本ブログで、カイトのお里帰りについて書かせてもらおう。

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残念ながら、レンは都合がつかず来られなかった。
今年は、レンの住む千葉で、カイト、ベックの三兄弟が集う予定がある。何とか実現したいものだ。

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千葉で集う時には、猟犬仲間のりあんも、モネも来てくれるという。
「ワンコは一家。みな兄弟。」古い……
今年もまた、レン、カイト、ベックにとって心に残る年にしたいものだ。
Fさん、Yさんには三兄弟の命を救うために尽力して頂いたこと、改めて感謝したい。
また、引き出しや一時預かりなどでAさんやlunaさんなど多くの方々に尽力して頂いたことに改めて感謝したい。
最後の最後に
Fさん曰く
「一匹助けてもね。次から次へと出てくるから。」
確かに、オレはベックだけ。
ワンコのために
保護犬のために
何ができるのか考えたいものだ

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2年経ったが
レン、カイトそしてベックが保護されたこの時期になると、死の淵から帰ってきた我が兄弟のことを思ってしまう。

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テーマ : ワンコ日記
ジャンル : ペット

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