ハクかえる 3泊4日の旅 前編


3月31日 土曜日 13時30分
ハクがドッグランから走り去った。

呼べど、叫べど、もどってこなかった。
1時間待っても2時間待っても…もどって来なかった。
警察に電話し届けを出し、次は保健所に……
しかし、保健所は土日は営業していないとのこと。月曜日に連絡することにした。

届けたからといって、ただ待つわけにもいかないし。

ドッグランは、八戸学院大学のすぐそば。周りには国定公園の種差海岸、白浜海岸、階上岳などなど大自然に囲まれていて探すにはあまりにも範囲が広すぎ、どっちに行ったとも知れず、途方にくれる。
あたりを車で回るも、犬の影なく、どこへ行ったものやら。
いろいろ心配なことはあったが、一番心配なのは交通事故。

そこで、ブログで迷子のお知らせをした。ブログからはTwitterとFacebookにも連動するようにしたところ、とても多くの方々からご協力やあたたかい励ましのコメントを数々いただいた。また、飼い主の管理不行き届きにも、それを責めるコメントはただの一つもなく、数々の応援メッセージにただただ感謝。

ハクの迷子のお知らせはその後も信じられない速さで広がり、早く見つかることを願う声がどんどん寄せられた。

1日目はあっというまに暮れてしまった。

家に戻り、クレートを持って、ドッグランの入り口に置きに行くと心配してドッグランに大変お世話になっている南郷のドッグランてくてくのママさんが来ていた。ありがたい。
クレートには幸代さんからのアドバイスで、ハクとベックとオレの匂いのする布団やらふくやらバスタオルやらをたくさん詰め込んだ。これだけあれば匂いにつられて帰ってくるかな。
と、ハクが戻ってきた時に暖かく休めるようにクレートの設置した。
明日の朝にはもどっていてくれていればいいな、とおもいながら、ハク探しを中断して家にもどる。

実は、オレとベックが帰ったあとも、ハクを探しに来ていたとのことだった。皆さんのあたたかな思いやりが心底うれしかった。

4月1日 日曜日 5時
現地へ出向くが、残念ながらハクはクレートにはもどっていなかった。

ハクさがしの 2日目が始まる。
車で移動しながら途中でハクの名を呼ぶも全く気配はない。

ドッグランに着くと、友が探しに来てくれた。
1人、2人、3人……。
多くの方がさがし来てくれた。
ありがたい気持ち。
申し訳ない気持ち。
そして、ツイッターやフェイスブックで知った方々が、面識がないにも関わらず探しに来てくれた。
ただただ、感謝と感動である。

インスタに迷子の掲載をしてくれたホヲママ
チラシ作りをすすめてくれたてんママ
地元新聞掲載を代わりに行ってくれるという申し出をしてくれたたかよしママ、大吉さん
地元FMへお願いしてくれたkeyちゃん
久慈から八戸の海岸線沿いをさがしてくれる人がいると教えてくれたワンダフルのはるみさん!
忙しい中、立派なチラシを作ってくれた幸代さん!
元気をつけろと差し入れをしてくれたどんぐりさん!
車で探してくれた方々はあまりにも多くて書ききれなくてごめんなさい。

いろんな方の方々のあたたかな気持ちにたくさんふれることができたものの…残念ながらこの日も帰ってこなかった。そして、天気は雨。
夜が更けてきた。
呼べど、叫べど……

今夜は、どこで雨をしのぐのかな。
と思いながら、2日目のハクさがしを終えた。

ハクは2つの首輪とハーネスをつけていた。
そのうち一本の首輪には、名前と電話番号が付いていた。

「電話が来ないということは、自動車事故にも合っていないことだから。」
と励ましてくれる友。

家に帰り、BECKにご飯。食べ終えた瞬間に2人で爆睡してしまった。





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ラン丸 あれから2年命の日

きのう、4月8日はラン丸が旅立って2年目の命日だった。
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「かわいい」
「ぶさかわい」
「はなペチャ」
などなど、みんなを笑顔にして、たくさんの方に愛されたワンコだった。
ひたすらマイペースな姿
どこか悟ったような独特な顔つきから
「哲学者」
と称されることもあった。
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ポップとのコンビネーションも抜群で。
ベックが荒くれていた時だって、ダメなことはダメとひるむことなく向かっていた。
ベックに生活のマナーやアジリティを教えてくれた張本人。
そんなラン丸からいろんなことを教わったベックは、今、ハクの兄として活躍するようになった。
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そもそも「ラン丸」という名前は、
たくさん走るヤツになってほしい、という願いが込められていた。
股関節が狭いから売り物にならなかったラン丸を、ブリーダーからいただいたのだ。
歩いたり、走ったり、問題なくすごすことができた。
ポップやベックといった大型犬に近い兄弟とひたすら歩いて、負けじと走った。
ワンともと平和にすごした。
とはいえ、体は小さいが、ひどいことをするヤツには毅然としてしかりつけるヤツだった。
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そんなラン丸が9年間の犬生をひた走り、空の上までかけのぼって2年。
ポップは、旅立って1年経つと「ベック」を連れてきたように、
ラン丸が旅立って1年経つと「ハク」を連れてきた。
そして、ラン丸からいろんなことを教わったベックが、今、ハクの兄として活躍している。
ラン丸の気持ちは、ベックに伝わり、ベックからハクへリレーしている。
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先日、自分の帰る場所がわからなくなったハクを、きっとあたたかく守っていてくれたことだろう。
みんなから愛された「ラン丸」同様、ベック、ハクを今後もあたたかく見守ってほしい。
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ラン丸の旅立ちには、たくさんのお別れの言葉をいただきました。2年たった今でも感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございます。
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テーマ : ワンコ日記
ジャンル : ペット

2018年 よろしく

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しばらくブログを書かないうちに、2018年。
あけましておめでとうございます。
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先月の話になるが、
12月10日は、ベックの「うちの子記念日」。
3年前のこの日、ベックはうちに来た。
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ベックがうちに来て市役所に登録に行った時のこと。
「生年月日はいつですか?」と市役所環境課ワンコの登録担当職員。
「へっ……誕生日?わからないっすね。保護犬なものですから。」
「じゃ、今決めてもらえますか?」
「へ?勝手に決めていいんですか?」
「決めてもらわないと登録できませんのでね~。」
てなことで、愛護センターからいただいた「12月10日」と、推定年齢が3才ということで「2011年12月10日」が誕生日になった。
あれから3年。今年で御年6才だ。推定だけど。
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成犬から飼うと、年をとるのが速い。早い。あっというまに6才。
そして、「荒くれベック」「弾丸ベック」「猟犬ベック」と呼ばれていた(いや、呼んでいたのはおれだけど。)ベックもだいぶ落ち着き、ワンともの皆さんからは
「ベック、変わったね。初めて会った時はこわくて近寄れなかったわよね~。」
言われるようになった。
うちに来た頃14キロしかなかったガリガリベック君は、今では20キロ近くになりやや貫禄さえ出てきた。「ちょいと太りすぎか?」と心配になるが、ドクターGは「これで、いいんです!!!」と太鼓判を押す。
ちょいと心配というと、あれだけ走るのが大好きだったベックは最近あんまし走りたがらない。猟犬の走りはどこへ行った?
それでも、キジを追って走り出すと一気に猟犬モードへ。猟犬健在!そのスピードの速いこと、速いこと。ほれぼれしてしまう。やはり獲物を追いかけて野山を駆けめぐるのが一番ベックらしい。
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12月に入り、ベックがワクチンを打つため病院を訪れた時のことである。
ドクターは、ベックのことより、ハクが全然太っていないことが気になったようだ。
ハクがうちへ来た頃は14㎏だった。
依頼13㎏に減ったり、14㎏にもどったりの繰り返しで増える兆しは全くなかった。ドクターとしては、ベック同様20㎏くらいはあった方が良いという。しかし、いっこうに増えない。
ウンPが、やわらかくて量が多いこと。
「もっと体重を増やした方がいいよ。」と言われていたので、食事の量を増やすが、すると必ずウンPがやわらかくなり、その量もどっさりんこ増えたこと。
などなどを、ドクターに伝えると
「膵外分泌不全だな。」
膵臓がかたくなって正常に機能していない。そして消化酵素が出ないから、食べたものが消化されない。したがって、排泄物が増え、体重も増えないという症状になるらしい。
「フードをかえよう。あとは消化を助ける薬を飲ませよう。」
それ以来ハクは、低脂肪で消化器官サポートの療法食にフードをかえるとともに、消化を助ける薬を朝晩とっている。食事をかえて2週間ほどたって病院へ行った時、ハクの体重は14㎏にもどっていた。14㎏にもどることはあるが、はたして15㎏を超えることができるだろうか。
それでも、ウンPの量はかなり少なくなったことを伝えると。
「薬が消化を助けているようだね。きっと太ると思うよ。」
とドクターG。
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それにしも、ハクはすこぶる元気だ!
散歩が大好きで大好きで、ベックとオヤジがとぼとぼと歩いている周りを、ぐるぐる走り回っている。鳥や猫なんかがいると捕まえたくてどうしようもない。一度猫を捕まえたこともあった。やばっ!
ドッグランでも、林の匂いを嗅ぎながらひたすら走っている。
走るのが本当に好きなので、トレーニングもせずに好きなように走らせている。
それでも最近、このオヤジにどこまでも、いつまでもついてくる。じゃまな時もあるが、かわいいやつだ。
そうそう、うちに来た頃に比べると、ハクの目はだいぶ優しくなってきたように感じる。なんせ、うちに来た頃のハクの目つきは、殺気さえ感じたものだ。お~怖っ!
今では、ベック同様、「落ち着いてきましたね。」と言われることも多くなり、ドッグランや散歩の時には他のワンともさんにおやつをおねだりするお調子もんである。
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さて、もう言うまでもないが、ベックもハクも元猟犬だ。
実は、11月、12月と保健所から電話がかかってきた。
「おたくの犬は家につないでますか?」と保健所のおっさん。
「つないでるっていうか、家の中で飼ってますからいるはずですよ。どうしました?」
「じゃあ、いいんですが、お宅と同じセターが昨日の夜保護されたんですよ。」
「あ、じゃあ、うちのは今朝も一緒に散歩したからちがいますね。」
「わかりました。どうもすみませんでした。」
11月中旬になると猟が解禁となり、その頃から保護犬が増えだす。
猟犬が捨てられる。
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役に立たないから
病気だから
年とったから……
「もういらない」「使いものにならない」
そんな簡単な理由で捨てられるという。
残念ながら、ベックも、ハクもそんな簡単な考えで捨てられた犬だ。
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犬も家族だ、とか
終生一緒だ、とか
そんな考えは毛頭ないようだ。
もちろん、全ての猟師がそうだとは言わないが、この時期、ベックやハクと同じような境遇のワンコが全国至る所で捨てられ、放浪を始める。
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それでも、今年初めて保健所から連絡をいただき、保護犬を助けようとしていることがわかり少しホッとした。
保健所だけではなく、愛護センターも「保護」=「命を守る」という活動をしているという。
ただ、それでもベックやハクは「譲渡」の対象にはならなかった犬だ。その辺の考え方や活動がなかなか見えにくいので単純に喜ぶことはできない。保健所や愛護センターだけでなく、飼い主の責任、法律の遅れなどいろいろ問題があるのだと思う。
どうやって命を守ればいいのか。
保健所に保護されたセターはどうしているのだろうか。
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ベックとハクが元気だからとただ喜んでいる場合ではないが、今は、ベックとハクを責任もって育てることくらいしかできそうにないようだ。
2018年、ベック、ハク、そして全てのワンコが健康で幸せな年になりますように。
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そうだ、そうだ。最後に
12月2日は、ダルメシアン「ポップ」の11才の誕生日。
ポップ、おめでとう。
あっと、そうだ、ポップ、ラン丸。愛玩動物飼養管理士2級取ったぞ!えへへっ。
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今年も、よろしくお願いします。
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ハクの失敗 ベックの成長

「こら~~~~~!!!ハク~~~!!!はなせ~~~!!!」
と怒鳴って口をこじ開けようとしても…力尽くで引きはなそうとしても、相手の犬をはなさない。

7月中旬のできごとだった。

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ハクが咬んだ。
よそ様の白くて小さくてかわいらしい犬だ。
白い犬は鳴き続けた。
どのくらいたっただろう。咬み続ける時間は長く長く感じた。
ようやくはなした白い子犬をすぐに動物病院へ連れて行った。

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白い犬にケガは外傷がなく、レントゲンも異常なし。
翌日も、念には念を、一緒に病院へ行ったが大丈夫だった。
もちろん、診察料はもたせてもらった。

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不幸中の幸い?
いや、とてもじゃないが幸いとは言えない。よそ様の犬に牙をむけたのだから。
それにしても、よそ様の犬に牙を向けたことに対しては、我が家に来た頃のベックもたびたびあった。
本当にこたえた。
ハクの失敗はすべてオヤジの責任、失敗である。
ベックの失敗もオヤジの失敗で、あの頃は自分にはベックのしつけはむりじゃないかと思ったものだ。

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ハクはこの白い犬に執拗以上にまとわりついていた。
その原因の一つが「未去勢」。
だから、この白い犬がドッグランで一緒になるときは、口輪をしていた。数ヶ月ほど続いた。7月中旬、ハクが白い犬を気に気にしなくなってきたので口輪を外してみた。
おちついて接していた。

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そんな数日後。ドッグランに白い犬が来た。
「やばい」
すぐさまハクを呼んでリードをした。前回は落ち着いていたものの今日も大丈夫だという保証は全くないからだ。また、白い子はリードをつけてくることがない。
飼い主はドッグランへ白い犬をポイと放り込んだ。白い犬はハクの方に向かって走ってきた。
そこを「バクッ」……


猟犬だから
セターだから
相手が未去勢だから
犬だから
しつけが悪いから……
だろうな。

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ベックもいろんなワンコに迷惑をかけてきた。
今ではだいぶ克服したが、それでも「ベックはもうだいじょうぶ」だなんて口が裂けても言えない。

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ただ、あの攻撃的だったベックがどうにかここまで落ち着くことができたのだから、これからハクとがんばっていかないと。

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ところで、ベックがこの間ずっと驚きの行動を見せていた。

この一連のドタバタの中、ベックは傍らでじっとこの様子を見ていた。横に座ってじっとその様子を見ていた。ハクをしかりつけているオヤジとハクの間を割って入ってこようともしていた。「もうやめてよ。」というように。
哀しそうな、寂しそうな顔で見ていた。

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いつもは何に対しても「我関せず」的な態度をとるベックなんだけど、弟のことを心配しているんだな、と痛く感じさせられた。

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動物病院へ行き、家に着いたときのことである。
「ベック、降りて……。」
「ベック、早く降りて……。」
何度言っても降りてこない。いつもは家に着くと喜んで降りるのだが。
「ベック!早く来いっ!」
きつく言おうが、リードを思い切り引っ張ろうが、頑として降りようとしない。
その顔がなんだかいつもとちがう、寂しそうな目でオヤジを見つめる。
何やら後ろにいるハクのことを気遣っているようだった。

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ベックの後ろにうずくまっているハクも降りてこようとしない。
いつもはベックより早く降りようとするハクが全く動かない。
ベックは何度となく攻撃をしては、このオヤジにきついきついおしおきを受けてきた。そんなつらい思いを同じように身をもって経験してきたベックはハクの気持ちが痛いほどわかったのではないだろうか。

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そんなことを思いながら、しばらくそのままで待っていた。
「ベック。わかった。ハクをもうしからないから。来い。」
そう話すとベックは尻尾を立てて降りてきた。

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「ハクも、おいで。」
ちょっと無理してにこっと笑うと、重い腰をあげてハクもおりてきた。

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荒くれベック
無法者ベック
こわもてベック
弾丸ベック
と、めちゃくちゃな冠をつけて呼ばれていたベックだが、今となってはオヤジの気持ちをなだめて、ハクを守ろうとする立派なやつに成長していた。

ハクの失敗からベックの成長を見た。
あのベックがね……弟のこと、オヤジのことを考えるワンコに育ってきたと思うといとおしさがこみあげてきた。

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今のハクは、二年前にベックが来たときの荒くれ時代と全く同じような行動をしている。それでも、少しずつ、少しずつ成長できるようオヤジががんばろうと思う。

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ハクの失敗
ベックの成長を
ラン丸やポップは、天国からにっこり笑って見てるだろうか

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テーマ : ワンコ日記
ジャンル : ペット

ベックの兄と兄のベック

ラン丸が旅立ったのは昨年4月8日
一年があっという間にすぎた

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いいな~パグ
ドラちゃん、盛岡のリンちゃん、くまごろう、ウメしゃん、こたろう、ムーちゃん……いっぱいいすぎて書けないけど、みんな元気かな。
もしまた迎えるとしたらパグだな~、パグでなくてもいいからちっこいヤツにしようかなと思っていた

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しか~し!来たのは
ハク!
だった。
パグじゃないし、ちっこくないし。ベックよりでかいし。

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以前のブログで「犬の遺言状」http://bassvader.blog.fc2.com/blog-entry-247.htmlについて載せたことがある。
リオ&ホリママが教えてくれた詩だ。「私の幸せな家をあげます。私のフード・ボール、暖かなベッドに柔らかなクッション、そしてオモチャを全部あげます。私が愛してやまなかったあなたの膝と優しいタッチを。私を撫でてくれたあの手、私の名前を呼んでくれたあなたの甘い声を全部、ハクにあげます。」
きっと、ラン丸がそう言ってハクを連れてきたんだろう。

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さて、ハクはというと新しい環境に慣れ親しめないことがあったり、以前の環境で経験したいやな思いやら行動やらが出てきたりしたこの2ヶ月だった。
それを、見事に力になってくれているのが「兄のベック」だ。

未去勢の雄に対して攻撃的なベックは、ハクを受け入れてからとても紳士的だ。相変わらず、親バカは話でごめん。

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我が家に来てからのハクは、恐怖心が強かった。
部屋の戸を開けて呼んだりたり、クレートから出したりするとすぐ腹を見せる。立ち上がっても下半身の震えが止まらない。頭をなでようとすると異常なまでに避けようとする。まるでおびえている。何が、ハクをこうさせたのか、想像はできそうだが、想像でしかない。ハクは、しつけがやや入っていて、全くしつけが入っていなかったベックと大きく違うところだ。ハクは、ひょっとしてその頃のしつけの訓練がきびしかったのかな。きびしい「だけ」だったのかな。愛情もちゃんと受けていたのかな……。と、本当に考えさせられた。それにしても、こんなしつけまでしたワンコをなんで手放すか。わからんだらけ。
 ま、ベックとハクのオヤジもきびしいから誰かに対してえらそうなことは言えないが、少なくともきびしい「だけ」じゃないことを伝えなくちゃと感じたもの。まずは、「震え」などの行動が「恐怖」から来ているとしたらそれを取り除くよう接し始めた。そして、オヤジがハクに接している時にいつもハクのかたわらによりそっているのが「兄のベック」だ。そして、ベックがえらいのは、ハクの足が震えていると、その腰から足首にかけてひたすら優しくなめてあげる。そう言えば、ベックは闘病中のラン丸が点滴をするとその辺りから背中全体を優しくなめていてたものだ。兄想いのベック。
こうしていくうちに、ハクの必要以上にやってみせていたヘソ天も、下半身の震えも、頭の上に手をかざしたときのおびえた後ずさりも少しずつ少しずつなくなっていった。
それでも、良いことと、悪いことの分別がつかないハクは悪さをすると時がある。当然、叱るオヤジ。そこにさりげなくベックが間を割って入ってくる。「あまりしからないで。」と言うように。弟想い。ベックの協力を得ながらハクに安全なところなんだということを伝えられたと思っている。

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ハクがきらいなのは、お風呂。いや、我が家の歴代のワンコで風呂好きはいなかった。脱衣所の扉の向こうからいっこうに入ってこようとしないハクを迎えに行く。後ろへ回り込むと「行くぞ」と言うようにハクを軽く後押しする。ま、結局来ないから、オヤジがむりくりリードを引っ張ってくるのだが、ベックがこうしてくれることがうれしい。ドッグランでも、同じような光景があった。ベックと小さなエリアで遊んでいるとハクがうちらがいないことに気付いてあせっていた。「ハク!来い!こっちだよ!」と声をかける。今まで何度も通っている経路だから分かるだろう。そんな広いランじゃないし。でも、一瞬パニックだったのかハクは来ることができなかった。
「ベック、ハクを迎えに行ってこい」
と話しかけると、ゆっくりと2枚の扉を開け迎えに行く。ベックはハクを一回りするとオヤジの所へもどってきた。もちろん、ハクはベックの後をついてきた。「兄のベック」として頑張っていることもそうだが、ハクが来たおかげで感じることができたベックの成長である。

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ハクが来てまだ1ヶ月。なんとどんぐりにも行った。まずは、ハクには場所に慣れてもらえればと思って、ベックにふれあってもらった。その様子を見ていて、ずっと落ち着いているハク。ひょっとしたら。あまりにも落ち着いているためハクも利用者さんのそばに連れていってみた。すると、なでてもらったり、となりに横たわったり、やさしくおやつをもらったりすることができた。ほっとした。ベックのお手本はもちろんだけれども、やはりどんぐりは施設長さんはじめスタッフのみなさんが本当にあたたかく迎えてくれることが何よりもハクの気持ちを落ち着かせてくれたんだと確信している。本当にホッとした。

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じゃ、ハクは最初からいい子だったのか、と言うとそうじゃない。やはり、うちに来る以前に体験したと思われる負のイメージが見え隠れした。そして、自分が新しい環境で1位になろうと野心を荒らす時も来た。来た頃のハクは、ベックに対してマウンティングの雨あられだった……。当然、怒るベック。ひどくならない程度にやらせておくが、本気モードになりそうな時もあるのでその時はやめさせた。そうこうして一週間。オヤジの指示にも従おうとしない。「お、これは試しに来たな。」と思いつつリードで従わせる。かけひきをしながら様子を見て、自分が上に上がろうとしていたのだ。そんなある日、ドッグランでたっぷり遊んだあと、家に着いたもののハクは車を降りない。寝ている……わけではない。頭を上げてこちらを見ている。「ハク、来い」。でも、来ない。疲れたのかなと思いながらもオヤジとハクの目と目は合っていた。それなのに来なかった。そこで、ベックが迎えにまた車に飛び乗った。鼻で優しくハクをうながした。その瞬間、ウーと静かにうなったハクがベックのマズルを咬んだ。「こら~!ハク!やめろ!」オヤジの怒りは頂点だった。ハクの上顎と下顎に手を入れるとハクの歯はベックのマズルにくい込んでいた。「こら~はずせ~!」と思い切り力を入れるとますますくい込んだ。ベックが力なくないた。両顎を持ったまま車の外に引きずり降ろし、近所迷惑な罵声と、今までしたことがなかったかなりきついお仕置きをした。絶対してはならないそのことを全身全霊で。伝わったか、どうかはわならない。でも、遅くともこの時にしなけらばならなかったのだと思う。
この後のベックとハクは、全く無力状態になった。また、飼い主が悪いのに犬にあたってしまった。この夜は、ずっと3匹でいた。

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決して順風満帆ではないない道のり。もう2ヶ月。まだ2ヶ月。

2ヶ月たった今では、ベックがたまにハクを遊びに誘う仕草が見られるようになってきた。先日、ドッグランてくてくにお願いした時で「ハクがベックを誘っていましたよ。」とてくてくママさんからうかがった。
セターは、本当に不器用なワンコだ。まだ、この2ワンで遊ぶ姿を見ていない。いつかベックとハクで遊ぶことができるその日を楽しみにしながら、膝栗毛ゆっくり進んでいこうと思う。


それにしても、まさかベックがここまで成長しているとは思わなかった。もちろんベックがここまで成長したのには「ベックの兄」ラン丸がいたからだ。ラン丸は、「ベックの兄」として、あの小さい身体でいろんなことをゆっくりゆっくり教えてくれた。

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人もこわがる 荒くれベック
あの犬もおびえる 強もてベック
リードの操作不能の 弾丸ベック
を、いつもいつも支えてきた。
その姿がベックにきちんと伝わっているんだな~と感じた。ハクの「兄のベック」になったのだ。
きっと、そんな姿を見て空の上で「ベックの兄」ラン丸もハクを連れてきて良かったと、ほっとしているのではないだろうか。そして、「みんなの兄」ポップも、ベックを連れてきて良かったな~と思っているんではないだろうか。ポップ!ラン丸を褒めてやってや。

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でも、どうだろう。よくわからないけど、やっぱり……
本当にたいへんなのは、全く新しい環境に連れてこられたハクだったのかもしれない。
ラン丸との生活が始まり、そして旅立ち、オヤジとの平穏な?生活から新参者を迎えたベックかもしれない。

ベックとハク膝栗毛。まだまだ発展途上。至らないところが多いですが、頑張っていきますので、これからも、どうぞよろしくお願いします。

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ところで
6月中旬より若干体調悪く、ブログ、フェイスブック、ツイッターのコメントへの返信等できていません。この場をお借りしてお詫びするとともに、なんとか元気になりましたので、ベック、ハクともどもこのオヤジもよろしくお願いします。遅レス、今しばらくおまちくださいませ。

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「兄のベック」と「ベックの兄」
ありがとう




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