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レン・カイト・ベック 死の淵から帰ってきた三兄弟

さて、まずはこの写真。
誰かわかるかな?

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「そんなの決まってるじゃない!ベックでしょ!」
と言うあなた!
残念!
このワンちゃんは
「レン」
と言うワンちゃん!

さて、それでは次のこのワンちゃんは誰でしょう?

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「こっちはやっぱりベックよね!」
とおっしゃるあなた!
「いやいや、こんなにわざとらしく話すくらいだから、これもベックじゃないわよね。」
とおっしゃるあなた!
さあ!どっちのあなたが正解かと言うと……
おめでとうございます!後者のあなたが正解です!
このワンちゃんは
「カイト」
というワンちゃん!

そして、このワンちゃんは誰でしょうか!

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「もう、オヤジったらしつこいわよね~~~」
とあきれられていると思うので、とっとと正解を発表すると、これが「ベック」。
「レン」と「カイト」は「ベック」の兄弟だ!
「死の淵から帰ってきた」と、物騒なタイトルは「レン」「カイト」「ベック」この三兄弟とその境遇を指す。
長男のレン。次男のベック、そして三男のカイト。
実は三兄弟とは言っても、血がつながっているかどうかは定かではない。
ただ、同じような境遇を経て、容姿が似た我々3犬は兄弟の契りを結んだのである。

ベックが我が家に来たのが2014年12月10日水曜日。

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2年ほど前の冬空に放浪していた一匹の猟犬が上北郡七戸町で保護された。
その猟犬が「ベック」だった。
その後、保護されたベックは七戸管轄の保健所で主人を待つ。
3日ほど経つがベックの主人は現れなかった。
主人の現れないベックは保健所から青森県動物愛護センターへ移送された。
愛護センターへ着いた。
「愛護」のはずのセンター。
しかし、ベックは「譲渡の対象」にはならなかった。
愛護センターに行ったものの、生きる道はほぼ閉ざされたのだった。
家庭犬としてふさわしいと認めてもらうことはできないワンコには生きるという選択肢はない。

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主人の家へ帰ろうとひた走ることも、愛護センターから逃げだすことも到底できない。

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暗い部屋で、どんな気持ちで過ごしていただろう。
主人が迎えに来てくれる、と信じていたのだろうか。
絶望感、孤独感に恐怖心……
そして冬の寒さでふるえていたのだろう。
死との背中合わせ。

どんな背景があって主人と離ればなれになり、放浪してセンターに来たのかわかる術はない。
たった独りぼっちで死の淵にベックはいた。

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「ベック」と同じような境遇にいたのが「レン」と「カイト」だった。
レンとカイトは、ベックが保護された時と同じ頃に、同じ場所で保護された。もちろん、主人が保健所へ迎えに来るはずもなく、やはり愛護センターへ移送され、ベックと同じように譲渡の対象にはなれなかったのだ。真冬の寒くて暗い部屋で、来ることのない主人の迎えを待っていた。

下の写真は、カイトが保護されていた時の写真である。
目を背けたくなるような、悲しい写真だ。

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幸いなことに、この猟犬達にあたたかな手を差しのべてくれる方がいた。
譲渡にならなかったこのワンコたちを助けようと尽力していたボランティアのFさん。そしてYさん。

Fさんは、SNSでこの猟犬達を助けるべく情報を投稿した。
Fさんの保護犬に対する情報は、SNSを通じて日本各地に広がっていった。

Fさんがベックの情報を発信すると、ソルパパの目にとまり、ソルパパのシェアした記事がこのオヤジへと飛び込んできた。
運命のリレーだった。

レンの情報は、CACI(全国的に猟犬をレスキューしている団体)や現在のレンのパパKさんへとつながり千葉へと行くことになる。ベックが保護された一ヶ月後のことだった。

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カイトは、Yさんの投稿からカイトママのお友達、そして現在のカイトママであるあっちゃんへとつながって行った。ちょうど今頃の時期、2月にカイトは広島へと向かった。

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Fさん、Yさんの情報は、日本を縦断し、この猟犬達の命を救ったのである。
猟犬達はそれぞれの家庭に迎えられ、幸せな犬生を送っている。

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ただ、この猟犬たちが家庭犬になるためには、飼い主にとっても、猟犬自身にとっても険しい道のりが待っていた。
言葉(コマンド)やしつけがほとんど入っていなかった。
リードによる歩行・散歩が全くできない。
ベックに関しては社会性が育っていなかった。なので、他のワンちゃんに対して攻撃性が強くうまく関わることができない。
家庭犬にはふさわしくない、と判断した愛護センターの判断はあながちまちがいではなかったのだろう。だからといって、殺していいわけではないと思うが。

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飼い主が「こんな犬にしたい!」という願いがあったとしたら、時間さえかかるが家庭犬になる……はず。そう信じて、ベックと向き合うしかなかった。

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Fさんの支援は譲渡をしたあとも続けられた。
女手一つでカイトと生活を始めたのが広島に行ったカイトママのあっちゃんだった。
Fさんはレンのパパさんに連絡をして協力の依頼をしてくれたのだ。
しばらくして、オヤジにも連絡が来た。

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そうこういているうちに、「レン」「カイト」「ベック」の飼い主同士でいろいろな情報交換をするようになる。
中でもレンパパは、レンを迎える以前にトビーという名前のセターを飼っていたことから、猟犬に対する知識がことのほか豊富だった。なので、あっちゃんにはもちろん、このオヤジにとっても頼りになる大きな大きな存在となった。
猟犬を家庭犬にするべく、悩みや疑問を克服しようとアイディアを出し合った。そして、仲間意識はどんどん強くなった。
いろんな話しを互いにしているうちに、同じ時期に、同じ場所で捕まり、容姿がとっても似ているレンとカイトとベックは「兄弟みたいだね。」とか「同じ犬舎にいて、一緒に猟に出かけていたかもしれないね。」などと話すようになったものだ。
「本当の兄弟じゃないかもしれないけど、うちらは兄弟同然だね。」
「兄弟になろう。」
こうして、レン、カイトそしてベックの兄弟の契りは結ばれた。

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いつも落ち着いていて、体の大きな「レン」は長男
暴れん坊で弾丸の「ベック」は次男
小ぶりだけど運動神経が抜群でひょうきんな「カイト」は三男、
あの頃、あの場所で、恐怖と孤独の想いを乗り越えて死の淵から帰ってきた三匹のワンコは兄弟になった。

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あれから2年。
レンは、千葉で
カイトは、広島で
ベックは、ここ八戸で元気にすごしている。
そして、多くの方々にお世話になり、愛され、力強く育っている。
感謝

昨年10月末、三男のカイトが故郷の青森県に帰ってきた。
カイトママのあっちゃんの願い「カイトにもう一度故郷を見せてあげたい」「カイトを故郷で思い切り走らせたあげたい」「カイトの生まれ故郷、育った故郷を私の目で見てみたい」という想いで、広島から女一人で運転して自家用車でやってきた。
近々、本ブログで、カイトのお里帰りについて書かせてもらおう。

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残念ながら、レンは都合がつかず来られなかった。
今年は、レンの住む千葉で、カイト、ベックの三兄弟が集う予定がある。何とか実現したいものだ。

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千葉で集う時には、猟犬仲間のりあんも、モネも来てくれるという。
「ワンコは一家。みな兄弟。」古い……
今年もまた、レン、カイト、ベックにとって心に残る年にしたいものだ。
Fさん、Yさんには三兄弟の命を救うために尽力して頂いたこと、改めて感謝したい。
また、引き出しや一時預かりなどでAさんやlunaさんなど多くの方々に尽力して頂いたことに改めて感謝したい。
最後の最後に
Fさん曰く
「一匹助けてもね。次から次へと出てくるから。」
確かに、オレはベックだけ。
ワンコのために
保護犬のために
何ができるのか考えたいものだ

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2年経ったが
レン、カイトそしてベックが保護されたこの時期になると、死の淵から帰ってきた我が兄弟のことを思ってしまう。

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テーマ : ワンコ日記
ジャンル : ペット

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